前のステップ(1~4)までで、「ほしいものリスト」の準備はできていると思います。
(まだできてない人は、ステップ1~4を実践してください)
繰り返しになりますが、どれだけ固く誓っても、病的パチンカー(パチンコ依存症)の脳には「パチンコ衝動プログラム」が仕込まれてしまっているため、必ず
パチンコの衝動が襲いかかってきます。
「パチンコ衝動プログラム」は、ふとしたきっかけで動きはじめます。病的パチンカーの方なら分かると思いますが、そのきっかけは実に多種多様です。
例えば
「町でパチンコ屋の看板を見かけた」みたいな直接的なものもありますし、
「仕事で上司に怒られて気分が滅入った」とか、逆に
「締め切り間際のレポートの提出が終わった」みたいに、
精神が緊張したり緩んだりした心の隙間に、「パチンコ衝動プログラム」が動く事もよくあります。
あと、
パチンコの夢がきっかけになることや、
水族館で魚の群れをみたり、街で
ヒョウ柄のカバンを見かけただけで、「パチンコ衝動プログラム」が動き、心が揺れるというのは、バカバカしいですが、病的パチンカーの悲しい現実です。
くどくどと書いてしまいましたが、要は
いつでもどこでもどんな時でもパチンコをしたくなるって事です。
ただ、刺激は少ないにこしたことはありませんので、パチンコ屋のネオンや、パチンコのテレビ番組など、直接的な刺激は、可能な限り目にしないようにしましょう。
通勤の途中にパチンコ屋があって迂回できないような場合でも、決して直視してはいけません。パチンコ屋の近くに来たら、意図的に違う事を考えて、目を背けるくらいの用心が必要です。
また、スポーツ新聞や週刊紙には、病的パチンカーを狙ってパチンコの記事広告がよく載っていますので、読まない方がいいでしょう。
それだけ用心していても、「パチンコ衝動プログラム」は、
本人の意思とは関係無く動きはじめます。
私の経験上、
衝動の発生完全に防ぐ事は不可能だと思います。(パチンコをしばらくやめていると、衝動の発生周期が長くはなりますが、なくなる事はないです)
※おそらく、脳のもっともコアな部分に近いところに、「パチンコ衝動プログラム」は刻み込まれ、一生消す事はできないのだと思います。
パチンコへの衝動が発生する事は防げないので、ここから先が重要になります。
通常、病的パチンカーに衝動の種が生まれた場合、ほぼ100%の確率で、
パチンコへの渇望に成長します。
衝動の種が生まれてから、渇望に成長するまでの時間は非常に短く、数分といったところでしょうか。
いったん渇望に成長してしまうと、自分の力ではもうどうしようもできなくなってしまいます。
もしお金を持っていなければ何とか借金する方法を見つけ出しますし、もし誰かと約束があれば「急用ができて」と嘘をつきます。
例え雨が降っていたとしても、暴風が吹いていたとしても、パチンコへの渇望を抱えた病的パチンカーには関係ありません。
普段は滅多な事では走ったりしないのに、パチンコ屋が近づいてくると駆けださずにはいられない程にパチンコを渇望してしまうのです。
ですので、「パチンコ衝動プログラム」が動き始めた事を感じたら、すぐに何らかの手を打つ必要があります。
まず、生まれたパチンコへの衝動に対し、
「またプログラムが動き始めたよ、全く。。。」
「この衝動は自分の意思ではなく、仕込まれたものだ」と意識的に思ってください。
パチンコへの衝動は、本当のあなたの意思ではありません。脳に刻まれたプログラムが動いているだけなのです。
これを意識するだけでもかなり効果はあるのですが、ダメ押しとして非常に有効な手段が、
「物欲の充足への受け流し」です。
衝動の発生を感じたら、事前に準備した「ほしいものリスト」から、好きなものを購入してください。不思議な事に、パチンコへの衝動がフッと軽くなったように感じると思います。
そう、この
「物欲の充足への受け流し」こそ、パチンコ地獄脱出のための最終兵器なのです!
最初は、「パチンコ衝動プログラム」の起動を感じたとしても、なかなか購入する事ができないと思います。それは、「購入するとパチンコに行けなくなる」事を恐れている自分がいるからなのかもしれません。
長い間、パチンコ以外のお金を極限まで節約していたからなのかもしれません。
そんな時は、空っぽになった財布を持ってパチンコ屋を出る時の、本当にみじめな気持を思い出してください。
大丈夫。パチンコに行きさえしなければ、平和な日常を取り戻す事ができるのです。嘘をついた上に、何万円も失って、死にたい程の罪悪感と自己嫌悪を背負うくらいならば、騙されたと思って、数千円の自分の欲しいものを買ってみてください。平和な時間を過ごせると共に、支払ったお金にみあった現実的な品物をあなたは手に入れる事ができます。
そしてその繰り返しで、パチンコ地獄から脱出する事ができるのです!
以上が、私が経験から編み出したパチンコ地獄脱出法の全てです。
次の
ステップ(6)では、ついうっかりパチンコに行ってしまった時の対処法を書きたいと思います。